桜情報-3月26日(木)&読書会

きょうの大学通り・臼井医院近くの桜の木です。
本日も通常営業いたしました。

昨日ブログの「ご近所情報」でご紹介した「アートスペース&ティー わとわ」さんの出店は昨夜の小池知事の会見を受けて、本日から自粛されることになりました。仕方がありませんが… とっても残念です。



本日-読書会

午前中、読書会がありました。テキスト『茶と美 』 の6回目。きょうはP179~216(「光悦論」「工藝的絵画」)をみんなで読みました。

「光悦論」では…
俵屋宗達、尾形光琳とともに、琳派の創始者である本阿弥 光悦(ほんあみ こうえつ/1558-1637)。彼は書、陶芸、漆芸、出版、茶の湯と… マルチに活躍した芸術家であり、徳川家康から鷹峯の地を拝領し、芸術村(光悦村)を築いたことでも知られています。

そんな光悦の仕事に対して柳氏は、「彼の漆器にせよ陶器にせよ、よき創意があったとしても、それは試作の域を出ていない。全き工藝品たるためには技において心において幾多の用意が足りない。」と手厳しい。しかしながら、「だが絵画において彼は遥かに優れた彼であった」と続けます。

「鷹峯は与えられた土地であった。しかし彼でなくばそれを受けきれはしなかったであろう。当時”茶”を好み美を語る者は少なくはなかった。しかし彼のごとく奥行と巾とを有った者が果たして他にあったろうか。人間としての光悦はいかなる光悦よりもさらに輝くと思える。彼は茶人たるよりもまず人間であった。」と八十歳で歿するまで、鷹峯に居を構え、一門同心を集めて平和に一つの町を営んだ光悦を人間として高く評価しています。

「工藝的絵画」では…
柳氏の好きな工芸的絵画について語っています。例として取り上げているのは、工藝的な美しさをもつ民画(柳氏の造語。民衆から生まれ民衆のために描かれの民衆によって贖われる絵画。大津絵や、また小絵馬や、また泥絵のごとき絵など)。美しい絵画は何も一枚よりできない絵画だけに限られているのではない。…なぜもっと工芸的絵画の価値を重く見ないのであるかと。柳氏の熱量が伝わってくるような文章です。

※・・※・・※・・※・・※・・※・・※・・※・・※・・※
次の読書会は5月14日(木)10:10~11:40です。
「茶と美」p217~243をみんなで読みます。新メンバー募集中
テキスト途中からの参加も歓迎です!
ご希望の方は(042)505-5702までお電話ください。
※・・※・・※・・※・・※・・※・・※・・※・・※・・※

26. 3月 2020 by もえぎ店主
Categories: お知らせ | Leave a comment

Leave a Reply

Required fields are marked *


Spam Protection by WP-SpamFree