2月21日(木)-読書会
当店でも3年ほど前から、月1回か、2ヵ月に1回のペースで読書会を開いています。
2月21日(木)午前中、読書会がありました。
現在のテキストは志賀直邦氏の「民藝の歴史」。
うちの読書会はまず会の初めにメンバー4名(私も初回から参加)でじゃんけんをして順番を決め、前回終了時にみんなで決めた範囲まで、時計周りで読み続けるというスタイル。終了後はフリートークで、思ったこと、疑問などをざっくばらんに話し合っています。
前もって決められた範囲を各自家で読んでおいて、当日会にのぞみます。この日の範囲はP227~P260「23章 美の法門」、「24章 ホームスパンのことなど」、「25章 民藝運動の担い手たち」。
私自身、今回の「23章 美の法門」で、とても興味深い言葉に出会いました。
北鎌倉の寿福庵で、柳宗悦氏は等楊禅師の印がある美しい一軸に出会い、民藝館のため手に入れたいと思います。そのあと柳氏はこの軸が雪舟のものだと気づき、「私にとって印があってもなくても同じなのである」と言います。そして、民藝の仲間からの「民藝と雪舟とどういう因縁があるのか」という質問に対しては、「私はかつて一度なりとも民藝品にしか美はないなどと言った覚えはないのである」と応えます。「私達の立場はもっと自由なのである。美しいものは美しいのである。民藝品だから美しいのでもなく、民藝品でないから醜いのでもない」さらに、「そういう自由な見方を持ちうる時にのみ、民藝美が見えるのである」とも。
・・・なるほど~ そういうことだったんですね(・。・)
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次回は4月25日(木)10:10~11:40です。
参加者募集中です。
ご興味のある方は(042)505-5702までお電話ください。
次回テキスト/「民藝の歴史」(ちくま学芸文庫)
P261~P292
著者:志賀直邦、発行:筑摩書房
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✻ただ今、お店は常設展示です。